『ラブライブ!』、『ラブライブ!サンシャイン!!』に続いてラブライブシリーズの3作品目となる『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』。
通称アニガサキはそんなラブライブシリーズの型にハマらない作品となってました。
本記事では虹ヶ咲アニメだけのレビュー視点だけではなく、今までのラブライブシリーズとの比較という視点も合わせてのレビューとなっています。
それではどうぞ!
目次
アニメ虹ヶ咲学園がラブライブアニメの常識を変えた5つのポイント!
今までのラブライブを見て来た人は特にアニメ虹ヶ咲に驚きを覚えた人が多いはず!
ラブライブシリーズには無かったアニメ虹ヶ咲ならではの要素を5つに絞って紹介していきたいと思います。
1キャラに集中したストーリー構成とソロライブパートの斬新さ
虹ヶ咲のテーマとして、「個性を大事に」というものが強く押し出されていました。
アニメの構成は1話全てを1キャラに焦点を当て、1~9話までは9人のメンバーが週替わりで担当していく形となっています。
1話の構成はキャラの背景や葛藤を描き、集大成をライブにて披露するというもの。
『アイカツ!』のようないわゆる女児アニアイドルアニメっぽい構成になっています。
今までのラブライブシリーズではキャラに注目したストーリーはあったものの、ソロライブは有りませんでした。
1人1人への思い入れがより強くなるような印象を今までのシリーズより私は強く受けました。
ラブライバーにとって、この新しい構成はかなり新鮮だったハズです。
また、ライブパートでも新しい取り組みがされています。
虹ヶ咲では従来のラブライブシリーズなどと同じく、3Dキャラを用いたライブパート。
そして手書きアニメーションによるミュージックビデオのような演出が加わっていました。
ミュージックビデオのような演出をライブパートに入れてくるのは他のアイドルアニメでも中々見られない演出です。
ラブライブシリーズだけでなく、アイドルアニメ界にも新しい風を吹き込んだような印象を受けました。
また、ラブライブソシャゲの『スクスタ』の衣装をスライドショーとして挿入したりと宣伝の仕方も上手だなと思いました。
上原歩夢のチャイナ服を見てスクスタ始めましたみたいな人絶対いる。
キャラクターデザインが一新されてよりアニメっぽく
ラブライブ!やサンシャイン!!では室田雄平さん、西田亜沙子さんがキャラデザを担当されていました。
そして、アニメ虹ヶ咲では横田拓己さんが担当されています。
こちらがラブライブ!の公式キービジュアルです。
こちらが虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のキービジュアルです。
見比べると分かると思いますが、ラブライブ!の方はどこか立体的な印象を受け、虹ヶ咲の方はアニメらしい2次元的な印象を受けるかと思います。
虹ヶ咲はラブライブらしさというよりはアニメだぞ感を強く受けます(語彙力不足)。
日常アニメっぽさも感じ取れる雰囲気で個人的にかなり気に入っています。
エンディングアニメーションがまさかの静止画イラスト
イラスト紙芝居形式という今までのラブライブシリーズには無いエンディングアニメーションになっているのもアニメ虹ヶ咲の特徴です。
今までのラブライブ作品のエンディングではキャラが躍るような演出があったりと静止画演出はありませんでした。
その伝統を良い意味で壊したのが虹ヶ咲学園のエンディングです。
イラストレーターのめばちさんが描かれたイラストが入れ替わりで表示されます。
イラストのエモさといい曲のエモさが抜群にマッチしたエンディングだと思います。
今までのラブライブの中で一番好きなエンディングという声もちらほら聞こえてきたりも。
ラブライブ(全国大会)だけがゴールの形じゃない
『ラブライブ』というスクールアイドルの全国大会を目指す!
それが今までのラブライブ!作品の大まかな流れでした。
しかしながらこの虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会においては『ラブライブ』は意識されていません。
それどころか『ラブライブ』に参加するという事に対して否定的な一面を見せたりもするという破天荒ぶり。
ラブライブ作品がラブライブに喧嘩を売るという、かなりなロックさ。
私はここから虹ヶ咲が今までのラブライブ!の伝統に捕らわれない独自の路線を進むという強い意志を更に感じ取れました。
高咲侑というアイドルではないキャラクターがカギに
スクールアイドル同好会の皆を近くで応援するという新しい立ち位置。
いわゆるマネージャー的な立ち位置で高咲侑(たかさきゆう)というキャラがいます。
この高咲侑という存在が今までのラブライブでは出せない味を発揮した根源だと思います。
高咲侑が俯瞰から他のアイドル達のストーリーを引き立てる位置にいたからこそ、今までのラブライブシリーズには無いストーリーが展開できたと感じました。
しかもただの引き立て役では終わらず、高咲侑という存在自体もアイドル達の影響を受けて成長するというサブストーリーも展開していきます。
この高咲侑をアニメ虹ヶ咲に追加しようという判断はかなりのチャレンジだったはずです。
今まではスクールアイドルのメンバーだけでストーリーを組み立てて来たわけですから。
個人的には高咲侑を追加した事がアニメ虹ヶ咲の最大のファインプレーだと思います。
いらない、ひどいと評価されている理由は主に3つ!
そんな私めにーにとっては大絶賛に近いこのアニメ虹ヶ咲ですが、ネガティブな意見も存在します。
「いらない」、「ひどい」といった検索サジェストが出て来たりも・・・
人の感性はそれぞれですしね・・・
私が見た感じ、大体3つの意見で批判をされてると思われるのでまとめてみたいと思います。
ソシャゲのスクスタ炎上がアニメ虹ヶ咲に飛び火
ソシャゲのスクスタとアニメ虹ヶ咲はパラレルワールドみたいな関係なのでの直接的な要因では無いですが、『虹ヶ咲スクールアイドル同好会』という1つのコンテンツとしてはかなり大きな問題です。
ラブライブのソシャゲである『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS』のストーリーで炎上するという事態がありました。
詳しくは割愛しますが、ソシャゲストーリーで展開されたアイドル達のいざこざ騒動が不快に感じる人が多く発生しました。
その余波としてアニメ虹ヶ咲に対してもネガティブな目線を向けざるを得なくなったという声があります。
丁度、アニメ虹ヶ咲が放送中での出来事だったので、かなり運が悪かったですね。
アイドルではない高咲侑の存在に違和感を感じる人がいる
新しいラブライブの切り口としての高咲侑という存在があまり受け入れられていない人もいるみたいです。
高咲侑だけアイドルじゃないという設定に異物感を感じている人も少数ながらいるそうで。
今までのラブライブ!シリーズをベースとすれば確かに出てきそうな意見ではありますね。
廃校を阻止するといった大きなストーリーが無い
『ラブライブ!』、『ラブライブ!サンシャイン!!』では廃校を阻止する、ラブライブで優勝するみたいなストーリー上の大きな目標がありました。
ただ、虹ヶ咲においては大きな具体的な目標はありません。
その点において物足りなさを感じたという意見も。
この点では”同好会”という部活よりちょっと緩めな集まりという点が表れた結果だと思われます。
私めにーの意見としては、等身大の女子高校生の同好会活動を描いててむしろ良かった。
そう感じています。
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 1期』の評価と感想
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 1期』の評価ポイントはこちらです。
- アイドルアニメのライブパートにミュージックビデオ風演出を取り入れた
- アイドルを応援する高咲侑を中心にアイドル達が輝いていく
アニメ虹ヶ咲はラブライブシリーズには無かった要素を詰め込んだ、チャレンジに溢れた作品という印象を受けました。
攻める姿勢しか見当たらないアニメ虹ヶ咲に私はかなりの衝撃を受けました。
見てみようと思う人には是非とも最終回の13話までちゃんと見て欲しいと伝えたいです。
集大成感が非常に出ており、きっと感動できると思うので。
放送当時の私が書いた虹ヶ咲アニメ1期の最終回のレビュー記事もかなり興奮している様子が伝わると思うので、本編を見終わった方には記事に共感してくれると嬉しいです。
かつてラブライバーだった人たちがアニメ虹ヶ咲を通して、またラブライブに触れるキッカケになっていると私は感じています。
私自身もそのうちの1人なので。
ラブライブシリーズを見た事の無い方。
そして昔ラブライバーだった人には特にですが・・・!
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』をぜひともよろしくお願いいたします!