見たいようで見たくない。見てしまうと終わってしまう気がする。でも見たい。
そんな心持ちの中、見てきました『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』。
2023年1月20日(金)に公開され、2023年1月27日(金)にネット上でのネタバレが解禁されたのでこの記事を作成しています。
私の青春を一緒に過ごした、アニメの中でも最も思い入れのある作品。
そんなアイカツ!の終着点とも言える今回の映画を見ての感想や評価、出来事などを書きましたので是非ともご覧ください。
目次
あらすじ&この映画がオススメの人は?
2023年1月20日(金)に公開された『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』
アイカツ!の主人公である星宮いちご達がスターライト学園を卒業する話を描いた作品です。
アイカツ!が始まって10周年という事でその集大成とも言える内容。
10年分の重さを感じることが出来ます。
アイカツ!に少しでも触れた事がある人は是非とも見て欲しい映画です。
特に当時小学生だった人達には特に見て欲しいというか見るべき映画だと思いました。
また進学や就職&転職といった今後の進路を考えている、人生の岐路に立っていると感じる人達にとっても、きっと背中を押してくれる作品になっていると思いました。
ここが良かったアイカツ10th映画の感想(※本編ネタバレ有)
ここからは『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』本編の感想を語っていきたいと思います。
本編を「まだ見て無いよ!」という方は是非ともまず本編をご覧になってから、本記事の内容を読むようにお願いいたします!
これから先は『アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~』のネタバレを含む内容となっています。
本編をご覧になってからお楽しみください!
いちごとあおいの「おやすみ」と「おはよう」が尊い
7月のアイカツプラネットの映画同時上映の時には既に公開されていたこのシーン。
ピックアップせざるを得ないでしょう、流石に・・・w
卒業という終わりが決まって、スターライト学園の残された日を惜しむ。
そんないちごちゃんの気持ちを「おやすみ」と「おはよう」の挨拶の連呼で表すという素晴らしいシーン。
いちごちゃんの無邪気な「おやすみ」「おはよう」攻撃を優しく包み込むような「おやすみ」「おはよう」を返すあおいちゃん。
更には朝が明けた時にはあおいちゃんのベッドで一緒に寝るいちごちゃんとあおいちゃんが映されるというね!
いちごとあおい・・・いちあお・・・ありがとう。
思わずニヤついてしまったのでマスク着用がデフォルトで本当に良かったと心から思えるシーンでした。
卒業後して大人になったいちごちゃん達が登場
卒業から3~4年後の22歳になったいちごちゃん達がまさかの登場してきてくれました。
いちごちゃんが13歳で登場してからちょうど10年後の姿です。
映画の最後にちらっと出てきて終わりかなー程度に思っていた自分としては、ガッツリ出てきてくれて非常に嬉しかったです。
いちごちゃんのトレードマークであるリボンも無くなっていたというのも成長の証。
少し寂しいけれども。
スポーツカーをぶっ飛ばす蘭ちゃん、そしていちごちゃんと蘭ちゃんが同棲しているという情報。
いちごと蘭の同棲発覚シーンでは、いちごちゃんが帰宅した時に「いるー?」という誰かと一緒に過ごしているという匂わせの時間が妙に長く続きました。
この微妙な長さの間に私の頭の中では、
「まさか掃除のお兄さん(涼川直人)と同棲か!?」
という邪な思考が駆け巡り、気が気じゃなかった記憶があります。
蘭ちゃんが部屋から顔を出して来た時に、ほっと安心した自分がいました・・・w
あおいちゃんがウェーブボブヘアになっていてソレイユの中では最も見た目に変化がありました。
めちゃくちゃ可愛かったですし、更には大人の女性になっていたのが非常に素晴らしかった。
凄く雑に表現するとアメリカの女になってました。もちろんいい意味で。
美月さんとのIQが高そうな会話も実にGoodだね。
ソレイユ以外にも藤堂ユリカや一ノ瀬かえで、更にはいちごちゃんの弟である星宮らいちも登場してきました。
らいちも19歳という事で身長がバク伸び、蘭ちゃんが163cmなので多分170cmくらいになっていると思います。
イケメンだし絶対モテる。個人的には成長したらいちとあおい姉さんの絡みが見たかった・・・
女装していた頃のらいちが懐かしいなぁ。
後は何と言ってもユリカ様とかえでちゃんの22歳姿の登場は個人的にかなり嬉しかったです。
ワインを飲んで酒乱キャラになるユリカ様とそんな彼女を介抱しながらタクシーで送ってあげるかえでちゃん。
オタクの妄想がそのまま具現化されたみたいな光景でした。
大人verのかえユリを摂取できて本当にありがとうございました。
全国のかえユリファンの人達全員と握手したい。
ここまでは来られた
今回の映画で私が一番印象に残ったセリフです。
いちごちゃんの最後のライブ前や、22歳のいちご&蘭の会話中に出てきていた記憶です。
「未来に向かって頑張ろう!」みたいなメッセージは割と出やすいセリフ。
ですが、この「ここまでは来られた」という過去と現在を肯定するセリフが非常に響きました。
「これまで頑張ってきたんだ」という言い方では無く、今着地している時点までの自分を全肯定してくれるセリフ回しがとても暖かくて救われる気がしました。
改めてアイカツ!という作品が私の人生観に、深く刺さった瞬間です。
いちごちゃんのライブ前の挨拶で涙腺崩壊
ソレイユの最後のライブ前の挨拶シーンでのいちごちゃん達。
特にいちごちゃんからのメッセージは作中の観客に向けてだけでなく、映画を見ている自分たちへのメッセージにも聞こえました。
いちごちゃんの正面ドアップでこちらを真っすぐに見る眼差し。
そして途中から「みんな」という呼び方から「君」という呼び方に変化したところもヤバい。
映画を見ている一人一人へ向けて感謝と応援をしてくれる女神星宮いちご。
人生で迷ったらとりあえずこのシーンを見れば踏ん張れる勇気が湧いてくる。
そんな気がするほどの力を貰ったシーンでした。
ライブシーンの選曲が最高すぎる
最初に披露されたのが星宮いちごと大空あかりのユニット、Cosmos(コスモス)の『星空のフロア』。
アイカツのソシャゲ「フォトカツ」の曲を3DCG化した初の楽曲に。
「フォトカツ」からの輸入はかなり驚きました。
「フォトカツ」復活してくれ・・・
卒業記念ライブで続けて披露された3曲。
一番最初にぽわぷりとトライスターのメンバーがステージの上へ。
「このメンバーで何歌うんだろう?」と誰しもが思ったでしょう。
曲が始まり、流れるあの独特のイントロサウンド。
『Signalize!』のライブが始まります。
まさかここで一番初めのオープニングを持ってくるという粋な演出。
イントロが流れた瞬間の高揚感と感動は記憶を消してもう一度味わいたい。
個人的にですが今回の映画で1番心を動かされた曲がこの『Signalize!』かもしれません。
続いてステージに上がったLuminas(ルミナス)。
『トキメキアンテナ』とかやっちゃうのかな?なんて期待していましたが・・・
ありがたい裏切り、完全新曲の『トラベルリボン』が披露されました。
まず、ルミナスでのライブがあったという事が驚きなのに新曲まで持ってこられるとは。
あかり、スミレ、ひなきの3年後の姿も見たいなぁ。
トリは勿論、ソレイユ。曲は『MY STARWAY』。
意外にも割と冷静に見られた気がします。
これでいちごちゃん達のライブが見納めなんだと思うと、泣いてる場合じゃなくて全力で集中して脳裏焼きつけようとしていました。
この曲のヤバい所は1番が終わるとそのまま2番に入って、卒業後の22歳のいちごちゃん達の活躍が描かれていくBGMになっていくところです。
そう、アイカツ50話のライブの『カレンダーガール』のような演出です。
3年後にいちご、あおい、蘭が聞いていたお守りのような曲にもなっていた『MY STARWAY』。
3年ぶりの再会までソレイユを導いた神曲。
『SHINING LINE*』のイントロ部分を『MY STARWAY』の最後に使われているのも、あざとくて最高な曲でした。
制服を着た女子高生がアイカツを見に来ていた
このトピックは少し余談ですが、お時間があればお付き合いください。
私が映画を見に行った新宿バルト9での出来事です。
シアターに入場する時に、たまたま目の前に女子高生が制服で見に来ていました。
当時アイカツを小学生くらいの時に見ていた世代の子達だと思います。
アイカツを見て育ち、今はいちごちゃん達と同じ高校卒業を目の前にしているであろう、その子たちを見て密かに感動していました。
映画を見る前に感情がとてつもなくエモーショナルに。
アイカツの無銭ライブイベントで自分たちは後ろの方から見ていた、小学生以下優先のステージ前席で楽しんでいた彼女たちの背中がこんなにも立派に成長しているんだなと思うと10年の時の流れを非常に感じ、尊く感じました。
そんな彼女たちが今回のアイカツ映画を見に来ていると思うと凄く嬉しかったです。
それとその子達がとにかくめちゃくちゃ羨ましい!!
いちごちゃん達と一緒に卒業できるという感覚はどんな感じなんだろうな・・・
アイカツの本当の終わりを感じてしまった
今回の映画は正真正銘の最終回になったと思います。
少なくともいちごジェネレーションの続編は・・・蛇足になってしまうのかなと。
一応あかりジェネレーションのその後の話や22歳ソレイユの話の続きはやろうと思えばできるだろうけど、あくまでオマケ程度にしかならないですね。
・・・やっては欲しいけれどもw
凄く綺麗に感動させてくれたと同時に、アイカツという作品に介錯された感覚です。
アイカツ10th映画の評価とまとめ
この映画の評価に関しては非常に難しい部分があります。
というのも私自身がアイカツシリーズの信者であるからですw
なので公平な判断を下すことができません。
それでもあえて評価するとしたら私はこの映画をおそらく残り50年はある人生の中で忘れることは無いという程の作品だと今は感じています。
アイカツ映画を見た事があるという共通項がある人全員と握手したいぐらいにはとても良い作品でした。
アイカツ10thという舞台まで続けてくれたスタッフとそれを支えてきたファンの方々。
その全員に心から感謝しています。
アイカツを続けてくれてありがとうございました!
どんな形になってもアイカツを心の中に、前に向かって生きていきたいと思います。