(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
2020年10月16日に公開された『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』。
1つの劇場で1日の上映回数が40回を超える劇場もある程の化け物級の話題作。
公開日に見てきて、率直な感想を良かった点と悪かった点と題して、述べていきたいと思います!
『鬼滅の刃 無限列車編』のネタバレを含む内容となっていますのでご注意ください!
目次
良かった点(ネタバレ注意)
伊之助、善逸、禰豆子のそれぞれの見せ場
炭治郎は勿論ですがその同行者達の見せ場もしっかりと用意されているのが印象的でした。
嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)の活躍が特にこの無限列車編では目立っていました。
炭治郎と共に魘夢を攻略するという役目。
その際に炭治郎の誤った自害を止めるシーンが個人的に一番痺れるカッコよさを感じました。
我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)は何と言っても禰豆子を助けるシーン。
これに限りますね・・・
愛しの禰豆子が捕らえた触手を一瞬にして切り裂き、せん滅する。
ユーフォーテーブルさんの戦闘演出もあり、とてつもない一瞬のカッコ良さを披露してくれました。
善逸推しがまた増える事になるでしょう。
竈門 禰豆子(かまど ねずこ)は活躍もありましたが、ただただ可愛かった。
魘夢によって眠らされてる炭治郎の手を取って自分の頭を撫でさせるというシーン。
あんなあざとい事をこの子はいとも簡単にやるんだといった感想。
禰豆子という女子の無限の可能性を垣間見た瞬間です。
超絶クオリティの戦闘シーンから3選
ufotable(ユーフォーテーブル)さんの凄さ。
それを分かりやすく誰もが見て納得せざるを得ないのは、やはり戦闘シーンです。
柱の1人である煉獄杏寿郎の圧倒的な強さ。
それを開始早々に鬼を2体を一瞬にして撃破する事により、映画館の全員に煉獄さん&柱の強さを肌で感じさせます。
伊之助達との移動速度の違いによる速さを見せる演出、そして炎の呼吸による技の演出で魅せるところはしっかりと魅せる。
その戦闘シーン内での緩急が見事すぎましたね・・・
また、炭治郎と伊之助が魘夢の本体に触手攻撃を交わしつつ斬りかかるシーン。
画面内での動きの多さが物凄いシーンで、一体作画を何枚費やしたのかと知りたくなるくらいです。
伊之助が突破口を切り開き、炭治郎がトドメという共同作業という展開の熱さもあり、印象に残らざるを得ないシーンだったなと。
そして何と言ってもやはり、いきなり登場した猗窩座と煉獄杏寿郎の一騎打ち。
初めての上弦の鬼、その中でも3番目に位置する猗窩座がいきなり登場してきた時の絶望感よ・・・
声優も石田彰さんという最強キャラ属性のお墨付き。
そんな化け物キャラと煉獄杏寿郎という事で今までの戦闘シーンとは格の違いを感じました。
猗窩座の圧倒的なスピード、そして煉獄さんの炎の呼吸奥義。
作画、エフェクト、音、セリフ回し全てに感じる緊迫感と迫力。
これを見る為だけに何回でも1800円を映画館に落とす価値があります。
煉獄杏寿郎の生き様がカッコよすぎる件
猗窩座との戦いで全力を尽くした末に致命傷を負ってしまう。
そんな中でも猗窩座の首を落とそうと、文字通り必死に喰らい付いていく煉獄さん。
炭治郎たちを守ろうと、そしてこの先の犠牲を増やさないために。
最後の煉獄さんの戦いぶりを、私は喰いしばりながら見ていました。
どうにか奇跡が起きて煉獄さんの勝利が訪れるのを願いながら。
惜しくも敗れ、自分の死期を悟り、最後に炭治郎へ言葉を託すシーン。
シアター中からはすすり泣きが、色んなところから聞こえる程です。
私も感動のあまり、煉獄さんの言葉を断片的にしか覚えていない始末です。
音が止まり、煉獄さんの母上が登場(見える)する時の演出。
そして最後は笑顔になりながら生命を全うする煉獄さん。
全てを見届けた煉獄さんの鎹烏(かすがいがらす)の涙。
最後の畳み掛けが感動のオンパレードで、見に来たお客さんを脱水症状にさせる気満々でした。
あれだけのすすり泣き声を映画館で聞くのは、私の人生史上初めてかもしれない。
『鬼滅の刃 無限列車編』を見て、煉獄杏寿郎という男を好きにならない人がいるのか?
そう感じる程に煉獄さんという男気ある生き様に私は惚れました。
炭治郎たちが感じた高い壁
煉獄さんが敗北して、日光から逃走する猗窩座。
そんな猗窩座に日輪刀を投げつけて、「勝ったのは煉獄さん」と叫ぶ炭治郎。
ここの炭治郎、マジで視聴者の代弁者だった。
ただ見る事しか出来なかったのは炭治郎も同じだったので、私たちとシンクロするのも納得。
手の届かない次元の戦いであまりにも高い壁を前に挫ける炭治郎たち。
そんな炭治郎を涙ながらに「めそめそしてんじゃねぇ!!!!」と焚き付けた伊之助。
この映画を通して伊之助のカッコ良さが特に光っていました。
その最たるシーンだったなと。
悪かった点(ネタバレ注意)
ほぼほぼ全てに満足が行く内容の『鬼滅の刃 無限列車編』でしたが唯一、え?と思ったシーンがあります。
それは煉獄さんの死に触れ、自身の無力さに泣きじゃくる炭治郎たちのシーンです。
そばに煉獄さんの亡骸があるのに対して、3人が泣きじゃくる事で煉獄さんが蚊帳の外な印象を受けました。
炭治郎たち3人が同じ事(泣く)をしているのに、煉獄さんだけは無言という対比が見えたせいかな?
煉獄さんの死を一旦無視して、己の無力さに嘆く。そんな構図に見えてしまいました。
ちゃんと喪に服せ!というような不謹慎厨と同じ感情が芽生えたのかもしれません。
炭治郎たちの若さゆえの泣き方もあり、ほんの少し私には引っかかる様なシーンだったなと。
総合的な感想と評価点数
良かった点と悪かった点という、できる限り公平性を保った形で感想を述べさせてもらいました。
とは言うものの、ほぼ文句の付けようが今のところ見当たらない素晴らしい作品。
それが現在の私の中の感想となります。
『鬼滅の刃 無限列車編』の評価点数は100点満点中・・・
94点!
とさせて頂きます。
無限列車編のストーリーが初見だった私にも分かりやすく、驚きと感動を与えてくれたことに感謝します。
何百万人、もしくは何千万人が注目していたはずの鬼滅の刃の劇場版。
そんな高すぎる世間の期待のハードルをものともしない。
本当に素晴らしい作品でした。
多分最低でもあと2回は見に行きそう。
こんにちは、めにー(@many_anime)です!